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島材に魅せられて

「島材」の名の下に集う大工の集団がある。

この道62年の戸眞伊木工を主宰する“森の名人”戸眞伊ひろむ氏を中心とし、島材に魅せられた者、また島材の加工技術を覚え、普及させたい者らが集い、戸眞伊会長が長年培ってきた知識や技術を享受してもらう、「八重山材研究のモッコク会」だ。

時に山に入り勉強をし、地域主催のワークショップに参加をし、依頼を受けた勉強会のボランティアもする。

先日、市内の街路樹を見て回った。通りに適した樹種を研究し、お役所に提言をさせていただく。

公共施設への島材使用も訴える。

若い大工の会員が数名いて、今後の島材の普及を占うかのようで頼もしい!

真栄里のマックスバリュー横の木の葉っぱを1枚取り、戸眞伊会長が私に見せた!

アンマーチーギ(和名アカテツ)だとおっしゃる。お母さんのおっぱいという意味だ。

葉の根元からは白い樹液が滴っている! 舐めろとおっしゃるので舐めた。

本当だった!これはお母さんのおっぱいだ。

数ある島材を知る事は一朝一夕には出来ない。

日々意識をし、由来と関連づけながら体に覚えこませるしかない。

先日出来立てのお皿を戸眞伊社長から譲り受けた。

ユウナ・ヤラブ・アコー・クバデーサ・センダン・キャーンギ・アカヨーラなどなど、実に島材63種類で1枚1枚丹精込めて仕上げた貴重な逸品だ!

毎日毎日手に取り、頭に叩き込もう!

気の遠くなるような日数がかかるだろうが、島材に魅せられた者として、きっと楽しく覚えられる筈。

㈱前木組  前木繁孝

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