「島に幸福や繁栄をもたらすフクギ」
沖縄、八重山諸島の集落や屋敷を囲うように植えられているフクギ!
その景観は他の地域には見られない沖縄独特のもののようだ。
およそ280年程前に農業の生産性や農民統治の目的から王府が命じて形成させたと言う。
フクギは並べて植栽すると緑の壁ができ、防風林となり、防潮林となる。
隣家の火事からも守ってくれるなど、台風、塩害の厳しい島にとってはとても有用な木として重宝がられた。
島の人間にはテリハボク(ヤラボ)と外見がそっくりで、共にとても馴染みの深いこのフクギだが、黄色い実のなる季節にはギンバエがたかり、臭いし、街路樹としては、この実がタイヤの下敷きになり近年は少々面倒がられている。民家の屋敷からも姿を消しつつある。
沖縄の人々は昔からの英知でどんな大きな台風が来ても耐えうる、人々の暮らしを!
畑や街並みを!
フクギ林で守ってきた。
地球温暖化が進み巨大台風など、想定外の自然災害発生が予想される今、防風林、防潮林として非常に重要になってくるのではないか。
なんといっても、地元八重山にもともと植生するシマの木がいい!
古から人々の暮らしを彩ってくれている「福木」
フクギの下で夜には月の満ち欠けを、日中は青々と茂った木陰で談笑する憩いの場が懐かしく思い出される。
石垣に新たなフクギ並木ができたらいいと思う。
持続可能な街並のデザインとして、染料として、建築材として!永く活用するためにもどなたか、黄色いこの実の利用法を発明しませんか。
㈱前木組 前木繁孝
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